3Dプリンターを5年以上使用し、Ender-3からプリンターをK1に買い換えました。
その際、Creality積層型(FDM)の最新機種の違い全比較しました。
メリットとデメリット含めた正直な感想、迷わずコレ!と決まる選び方とおすすめを紹介します。
Creality 3Dプリンターを比較する前に
Crealityは、3Dプリンター市場で高いシェアを持つメーカーです。特に人気の「Ender-3」シリーズから、最新の「K」シリーズまで、幅広いラインナップを展開しています。
この記事では、Ender-3シリーズからKシリーズへのアップグレードを検討している方に向けて、各モデルの違いを詳しく解説します。
3Dプリンターの選び方
私がプリンター選びで比較した項目は5つ。
- 印刷速度
- 印刷精度
- 対応フィラメント
- オートレベリング
- 密閉型か
印刷精度
印刷ノズルを動かす機構仕様などで、印刷精度が決まってきます。
印刷は綺麗に越したことがないので、迷ったら精度が高いものを選択しておくのがおすすめです。
印刷速度
印刷速度が早いと、スグに印刷して試したい!という願いをかなえてくれます。
最高速600mm/sは圧巻の速さです。
高速で動くと、初期位置がズレる場合もありオートレベリングの有無が精度には重要になります。
オートレベリングかどうか
オートレベリング対応なら、印刷の都度、位置調整しその時の最高精度で印刷できます。
印刷精度を左右する要素の一つが、初期調整。
印刷や完成品を取り出す際、ヒートベッド位置が変化する場合があります。
毎度手作業で調整するのは大変ですが、オートレベリングなら、面倒な手動調整もから解放されます。
対応フィラメントの幅広さ
使いたい時、使いたい材料を選べる自由さは大事です。
ある時、軟らかいモノを作ってみたい!頑丈で軽いモノをつくりたい!
など、材料を選びたくなることがあります。
材料の選択肢を広げておくと、理想を追い求めることができます。
密閉型かどうか
開放型と密閉型でメリット・デメリットが大きく違い、選択肢も絞り込めます。
開放型はEnderシリーズ、密閉型はKシリーズが展開されています。
密閉型と開放型のメリットデメリットと選び方
密閉型(K1シリーズ)
超高速印刷と安定性を重視したプレミアムモデル
💡 ポイント:完全制御された環境で安定した印刷が可能
👤 おすすめユーザー
- 高品質な印刷を重視する方
- 静かな環境で使用したい方
- 高温フィラメントを使用する方
開放型(Enderシリーズ)
コスパと拡張性を重視したスタンダードモデル
💡 ポイント:豊富なカスタマイズ性と手頃な価格が魅力
👤 おすすめユーザー
- 予算を抑えたい方
- カスタマイズを楽しみたい方
- メンテナンスに抵抗がない方
開放型Enderシリーズ全比較一覧
機種名 |
Ender3 |
Ender-3 S1 |
Ender-3 S1 Pro |
Ender-3 S1 Plus |
Ender-3 V2 |
Ender-3 V2 Neo |
Ender-3 Max Neo |
Ender-3 V3 SE |
Ender-3 V3 KE |
Ender-3 V3 |
Ender-3 V3 Plus |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本体サイズ | 440x440x465mm | 487x453x622mm | 490x455x625mm | 557x535x529mm | 475x470x620mm | 438x424x472mm | 516x582x590mm | 349x364x490mm | 433x366x490mm | 358x374x498mm | 410x445x577mm |
造形サイズ | 220x220x250mm | 220x220x270mm | 220x220x270mm | 300x300x300mm | 220x220x250mm | 220x220x250mm | 300x300x320mm | 220x220x250mm | 220x220x240mm | 220x220x250mm | 300x300x300mm |
印刷精度 | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.2mm | ±0.2mm |
層の高さ | 0.1-0.35mm | 0.05-0.4mm | 0.05-0.4mm | 0.05-0.4mm | 0.1-0.4mm | 0.05-0.35mm | 0.1-0.4mm | 0.1-0.35mm | 0.1-0.35mm | 0.1-0.35mm | 0.1-0.35mm |
最大印刷速度 | 100mm/s | 150mm/s | 150mm/s | 150mm/s | 100mm/s | 120mm/s | 120mm/s | 250mm/s | 500mm/s | 600mm/s | 600mm/s |
印刷材料 | PLA PETG ABS TPU – |
PLA PETG ABS TPU – |
PLA PETG ABS TPU – |
PLA PETG ABS TPU – |
PLA PETG ABS TPU – |
PLA PETG ABS – – |
PLA PETG ABS – – |
PLA PETG – TPU – |
PLA PETG ABS TPU PLA-CF |
PLA PETG ABS TPU PLA-CF |
PLA PETG ABS TPU PLA-CF |
ベッド最高温度 | 110℃ | 100℃ | 110℃ | 100℃ | 100℃ | 100℃ | 100℃ | 100℃ | 100℃ | 110℃ | 100℃ |
ノズル最高温度 | 260℃ | 260℃ | 300℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 300℃ | 300℃ | 300℃ |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
販売価格 | ¥39,800 | ¥48,800 | ¥53,800 | ¥58,800 | ¥29,800 | ¥34,800 | ¥69,800 | ¥39,800 | ¥49,800 | ¥59,800 | ¥69,800 |
人気のEnder3は他のメーカーと比較してもコスパが良いものばかり。
特にEnder3 V3 KEは、印刷速度、精度共に申し分なく、オートレベリングまで搭載しています。
また、ノズル最高温度は300度。
多様なフィラメントにも対応し、自由自在に創作できます。
開放型で選ぶなら、Ender3 V3 KEがおすすめです。
密閉型Kシリーズ全比較一覧
機種名 |
K1 |
K1 Max |
K1C |
K2 Plus |
---|---|---|---|---|
本体サイズ | 355x355x480mm | 435x462x526mm | 355x355x482mm | 495x515x640mm |
造形サイズ | 220x220x250mm | 300x300x300mm | 220x220x250mm | 350x350x350mm |
印刷精度 | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm | ±0.1mm |
層の高さ | 0.1-0.35mm | 0.1-0.35mm | 0.1-0.35mm | 0.05-0.3mm |
最大印刷速度 | ≤600mm/s ≤20000mm/s² |
≤600mm/s ≤20000mm/s² |
≤600mm/s ≤20000mm/s² |
≤600mm/s ≤30000mm/s² |
印刷材料 | PLA ABS PETG PET TPU PA ASA PC PLA-CF PA-CF PET-CF – – |
PLA ABS PETG PET TPU PA ASA PC PLA-CF PA-CF PET-CF – – |
PLA ABS PETG PET TPU PA ASA PC PLA-CF PA-CF PET-CF – – |
PLA ABS PETG PET TPU PA ASA PC PLA-CF PA-CF PET-CF PPS PPA |
ベッド最高温度 | 100℃ | 120℃ | 100℃ | 120℃ |
ノズル最高温度 | 300℃ | 300℃ | 300℃ | 350℃ |
停電復帰 | ○ | ○ | ○ | ○ |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
AIカメラ | × | ○ | × | ○ |
AI レーダー | × | ○ | × | × |
販売価格 | ¥75,999 | ¥138,000 | ¥84,999 | ¥205,000 |
密閉型は、オートレベリング標準搭載で、環境温度の影響も少ないです。
そのため、届いた瞬間から最高精度で楽しめます。
また、専用カメラも用意されており、タイムラプス撮影や外出先からの確認も出来便利です。
マルチカラーで印刷したい場合はK2 plus一択。
特に必要なければコスパの良い「K1」がおすすめです。
実際に試しましたが、速度、精度、操作性どれ満足でき、選んで良かったです。
用途 | おすすめモデル | 選定理由 | 価格帯 |
---|---|---|---|
趣味用途 | Ender-3 V3 SE |
・高速印刷対応 ・コスパ最強 ・カスタマイズ可能 |
4万円前後 |
セミプロ用途 | K1 |
・安定した印刷品質 ・多様な素材対応 ・環境制御可能 |
7.6万円前後 |
業務用途 | K2 Plus |
・大型造形対応 ・AIカメラ監視 ・4連装フィラメント |
20.5万円前後 |
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